【KTK〜FRF】リミテ新環境で減るもの、増えるもの【統計情報】
2015年1月15日 リミテッド
ようやくWisdomGuildに運命再編の統計情報が
まとめられたので、フルスポ公開時の自分の第一印象と
答え合わせをしたり、新しい情報が得られないか
分析してみました
<http://whisper.wisdom-guild.net/cardset/FateReforged/>
・サイズについて
フルスポが出た段階で感じていた壁の少なさは
統計情報から見ても明らかでした。
KTKのデータではコモンのグラフを見ると、
中央の下辺り、(縦軸はパワー、横軸はタフネス)
3/3よりパワーが低く、タフネスが高い
生物群が一定数ある事が分かります
これがKTKに収録されている、いわゆる壁です
《僧院の群れ》などの0/5の生物が3体、その回りにも
数体と、およそ8種類の壁になりうる生物が
存在するのが分かりますが。一方でFRFのコモン
グラフに目をやると、さっき注目した中央下の一帯が
すっきりしているのが分かります
つまりはKTKでいう壁枠が殆ど無いという事ですね
代わりにコモンではこれらを突破できる生物が
若干増えた様です。KTKでのサイズ順多さトップ3は
上から2/1 (6種)、3/3 (5)、2/2 (4)です。
これがFRFでは上から1/1 (5)、2/2 (4)、5/5 (3)
となっています。同じくアンコモンではKTKの
トップ3が2/2 (6)、2/3 (5)、同率で3/2と4/4 (各3)、
FRFでは4/4 (7)、2/1 (4)、同率で3/1と4/2と
3/3 (各2)となっています。FRFはコモンの5/5と
4/4の数が多いのが分かります。グラフを見ても
分かると思いますが、KTKもFRFもタフネスが5を
超える生物が非常に少なく、これを突破出来る事が
一種のステータスになり得ます。コモンの5/5の
多さを見るにFRFはそういう生物に恵まれている様です
アンコモンを見ても、7種ある4/4の内少なくとも
5枚はドラゴンサイクルなので飛行を持っており、
各色にこれが存在する事があらゆるデッキに
一定の打開力を与える様になるでしょう
壁が少なくなり、さらにこれを突破出来る生物が
増えたという事は、ゲームの長期化が減り、
コントロールの睨み合いや除去合戦になりにくくなる
と予想出来ます。サイズが肯定されたKTKの環境は
引き継がれ、尚かつ全体のサイズの底上げが試みられて
いることから、中型以上の生物が溢れる怪獣合戦の様な
ゲームが発生しやすくなると思われます
ただしこれは中型戦力が真価を発揮する前に勝負を決める
アグロデッキの存在を完全否定するものでは無いでしょう
KTKとFRFの全体で見たマナコスト分布は良く似ており、
FRFのコモンのグラフを見るに、1/1や2/2など小型生物も
用意されている事から、マルドゥや戦士デッキなどの
アグロも期待できます。戦士生物も相変わらず
人間に次いで生物タイプ2位の17枚種を占めます。
気になるとすればグラフでも見た1/1の数でしょうか。
変異や予示生物に太刀打ち出来ない1/1が増えても
その有用性は生物の能力に依存する事になります
黒にはネズミやPIGで予示をするゾンビがそれぞれ
この枠に当てはまりますが、いずれも変異を接死で
道連れ、あるいは予示で後続を用意したりと
性能は悪くない様子。少なくとも黒を交えた
戦士デッキなどのアグロはある程度戦えると予想出来ます。
よってサイズによる環境の変化としては相対的に壁が減り、
逆に壁を突破出来る生物が増えた事によるゲームの打開が
発生する可能性が高くなり、長期戦を狙うコントロール系や
数枚のレアを頼りに序盤を壁と除去で凌ぐデッキが成功する
確率が減るものと予想されます。お互い中型生物を
並べながらさらに大きい生物を呼び合い、先にサイズを
凌駕された奴が防戦一方になるミッドレンジ同士の様な
ゲームが増えるのでしょうか。アグロも望みは十分にあり、
バットリもジェスカイが使って嬉しいものが増えたり、
多様性が最も現れるやや高速から中速の展開が主になりそうです
つまりはドラフト的に見ればKTKから長期戦がやや減る以外
殆ど同じでしょうかね
プレリにシールドはまた別の話になるでしょうが...
ラッパ系が減ることはマルドゥに厳しいか
・多色カードについて
統計情報を見ていてもう一つ、初見ですっかり見落としていた
特徴を拾いました。FRFは多色のカードがKTKに比べて
格段に少なくなっているのです。マナコスト分布グラフの
色を見ても分かりますが、KTKは多色カードが56枚、
FRFは10枚になっています。小型エキスパンションとは言え
この減り様はシールドの多色化において既存の氏族の
3色以外、つまりは白青緑や黒赤緑などの友好3色の
組み合わせを作り易くしているという事であり、
ドラフトでは最初の色を決める余裕が増えるとも取れます
1パック目でより1色目とその後の多様性を意識した
ピックが重要になるのではないでしょうか
戦略的にも《ウギンの構築物》など無色を有利にする
カードが存在したりと既存の多色化へ向けたデッキ製作に
一石投じる要素が伺えます。
総じてFRFの統計情報からはKTKの環境を踏襲しながらも
多様性を増やし、それでいて膠着状態よりもアクティブな
戦況を作り易い環境になるのではないかと予想しています
タルキール龍紀伝で大きく仕様が変わるという情報が
出ている以上、特に多色カードの減少は龍紀伝のデザインを
ある程度予想しやすくしていますが、同時に今回の環境が
KTKをドラフトで使える最後の環境である事を
踏まえていかにKTK環境の面白みを最大限に引き出すかを
意識した、KTKを肯定するエキスパンションである事を
象徴している様に思えますね
まとめられたので、フルスポ公開時の自分の第一印象と
答え合わせをしたり、新しい情報が得られないか
分析してみました
<http://whisper.wisdom-guild.net/cardset/FateReforged/>
・サイズについて
フルスポが出た段階で感じていた壁の少なさは
統計情報から見ても明らかでした。
KTKのデータではコモンのグラフを見ると、
中央の下辺り、(縦軸はパワー、横軸はタフネス)
3/3よりパワーが低く、タフネスが高い
生物群が一定数ある事が分かります
これがKTKに収録されている、いわゆる壁です
《僧院の群れ》などの0/5の生物が3体、その回りにも
数体と、およそ8種類の壁になりうる生物が
存在するのが分かりますが。一方でFRFのコモン
グラフに目をやると、さっき注目した中央下の一帯が
すっきりしているのが分かります
つまりはKTKでいう壁枠が殆ど無いという事ですね
代わりにコモンではこれらを突破できる生物が
若干増えた様です。KTKでのサイズ順多さトップ3は
上から2/1 (6種)、3/3 (5)、2/2 (4)です。
これがFRFでは上から1/1 (5)、2/2 (4)、5/5 (3)
となっています。同じくアンコモンではKTKの
トップ3が2/2 (6)、2/3 (5)、同率で3/2と4/4 (各3)、
FRFでは4/4 (7)、2/1 (4)、同率で3/1と4/2と
3/3 (各2)となっています。FRFはコモンの5/5と
4/4の数が多いのが分かります。グラフを見ても
分かると思いますが、KTKもFRFもタフネスが5を
超える生物が非常に少なく、これを突破出来る事が
一種のステータスになり得ます。コモンの5/5の
多さを見るにFRFはそういう生物に恵まれている様です
アンコモンを見ても、7種ある4/4の内少なくとも
5枚はドラゴンサイクルなので飛行を持っており、
各色にこれが存在する事があらゆるデッキに
一定の打開力を与える様になるでしょう
壁が少なくなり、さらにこれを突破出来る生物が
増えたという事は、ゲームの長期化が減り、
コントロールの睨み合いや除去合戦になりにくくなる
と予想出来ます。サイズが肯定されたKTKの環境は
引き継がれ、尚かつ全体のサイズの底上げが試みられて
いることから、中型以上の生物が溢れる怪獣合戦の様な
ゲームが発生しやすくなると思われます
ただしこれは中型戦力が真価を発揮する前に勝負を決める
アグロデッキの存在を完全否定するものでは無いでしょう
KTKとFRFの全体で見たマナコスト分布は良く似ており、
FRFのコモンのグラフを見るに、1/1や2/2など小型生物も
用意されている事から、マルドゥや戦士デッキなどの
アグロも期待できます。戦士生物も相変わらず
人間に次いで生物タイプ2位の17枚種を占めます。
気になるとすればグラフでも見た1/1の数でしょうか。
変異や予示生物に太刀打ち出来ない1/1が増えても
その有用性は生物の能力に依存する事になります
黒にはネズミやPIGで予示をするゾンビがそれぞれ
この枠に当てはまりますが、いずれも変異を接死で
道連れ、あるいは予示で後続を用意したりと
性能は悪くない様子。少なくとも黒を交えた
戦士デッキなどのアグロはある程度戦えると予想出来ます。
よってサイズによる環境の変化としては相対的に壁が減り、
逆に壁を突破出来る生物が増えた事によるゲームの打開が
発生する可能性が高くなり、長期戦を狙うコントロール系や
数枚のレアを頼りに序盤を壁と除去で凌ぐデッキが成功する
確率が減るものと予想されます。お互い中型生物を
並べながらさらに大きい生物を呼び合い、先にサイズを
凌駕された奴が防戦一方になるミッドレンジ同士の様な
ゲームが増えるのでしょうか。アグロも望みは十分にあり、
バットリもジェスカイが使って嬉しいものが増えたり、
多様性が最も現れるやや高速から中速の展開が主になりそうです
つまりはドラフト的に見ればKTKから長期戦がやや減る以外
殆ど同じでしょうかね
プレリにシールドはまた別の話になるでしょうが...
ラッパ系が減ることはマルドゥに厳しいか
・多色カードについて
統計情報を見ていてもう一つ、初見ですっかり見落としていた
特徴を拾いました。FRFは多色のカードがKTKに比べて
格段に少なくなっているのです。マナコスト分布グラフの
色を見ても分かりますが、KTKは多色カードが56枚、
FRFは10枚になっています。小型エキスパンションとは言え
この減り様はシールドの多色化において既存の氏族の
3色以外、つまりは白青緑や黒赤緑などの友好3色の
組み合わせを作り易くしているという事であり、
ドラフトでは最初の色を決める余裕が増えるとも取れます
1パック目でより1色目とその後の多様性を意識した
ピックが重要になるのではないでしょうか
戦略的にも《ウギンの構築物》など無色を有利にする
カードが存在したりと既存の多色化へ向けたデッキ製作に
一石投じる要素が伺えます。
総じてFRFの統計情報からはKTKの環境を踏襲しながらも
多様性を増やし、それでいて膠着状態よりもアクティブな
戦況を作り易い環境になるのではないかと予想しています
タルキール龍紀伝で大きく仕様が変わるという情報が
出ている以上、特に多色カードの減少は龍紀伝のデザインを
ある程度予想しやすくしていますが、同時に今回の環境が
KTKをドラフトで使える最後の環境である事を
踏まえていかにKTK環境の面白みを最大限に引き出すかを
意識した、KTKを肯定するエキスパンションである事を
象徴している様に思えますね
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